2005年10月19日

大航海時代の沖縄とレキオス

現代版組踊「大航海レキオス」の舞台は、「琉球」と呼ばれた頃の沖縄。
この時代の沖縄は、小国ながら独立した王国でありました。

14世紀後半、中国に誕生したばかりの明の国と冊封・進貢関係を結び、
日本、東南アジアと中 国との間の中継貿易の担い手として、大航海時代と
呼ばれる一時代を築きました。

沖縄の伝統的な酒・泡盛、三線などの楽器、染織など
沖縄文化のほとんどは、この時代に中国や日本、アジア諸国から琉球に
渡来した文物の影響を受け、やがて独自の発展を遂げたと考えられています。

「大航海レキオス」劇中でも、タイ、中国、マレーシアを旅する主人公・航太が
それぞれの土地で、タイの地酒「ラウロン」が泡盛のルーツであったり、
琉球舞踊の手や腰の動きがタイの舞踊から影響を受けていることを
知ります。

また、本作品のタイトルとなった「レキオス(REQUIOS=レキオス:琉球人)」とは、
交易相手だったポルトガル人が、友好的で武器を持たず、平和を愛する民であった
当時の琉球人達に敬意と親しみをこめてつけた呼び名といわれています。


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Posted by yurippe at 17:00│Comments(0)物語の背景
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